平成20年12月12日

京都府庁が今日 府内の脳脊髄液減少症を治療できる医療機関を公式HPで公開しました。関西では 和歌山についで 2府県目
全国では22府県目となり いよいよ年内にも
全国47都道府県のうち過半数(24都道府県)を超える勢いであります。
 
http://www.pref.kyoto.jp/nanbyou/1227770325664.html

平成18年5月8日 京都市会  京都市会にて
脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進を求める意見書
http://www.city.kyoto.jp/shikai/teirei/t_index.html

 
 (18年5月30日提出)
 
 脳脊髄液減少症は,交通事故,スポーツ障害,落下事故,暴力などによる頭部や全身への強い衝撃によって脳脊髄液が慢性的に漏れ続け,頭痛,首や背中の痛み,腰痛,目まい,吐き気,視力低下,耳鳴り,思考力低下,うつ症状,睡眠障害,極端な全身倦怠感,疲労感等の様々な症状が複合的に発現する病気であり,難治性のいわゆる「むち打ち症」の原因として注目されている。
 しかし,この病気は,これまで原因が特定されない場合が多く,「怠け病」あるいは「精神的なもの」と判断されたため,患者の肉体的,精神的苦痛はもとより,患者の家族等の苦労も計り知れなかった。
 近年,この病気に対する認識が徐々に広がり,本症の研究に取り組んでいる医師らにより,新しい診断法,治療法(ブラッドパッチ療法など)の有用性が報告されている。そのような中,医学会においても脳脊髄液減少症に関して本格的な検討を行う機運が生まれつつある。長年苦しんできた患者にとって,このことは大きな光明となっている。
 しかしながら,この病気の一般の認知度はまだまだ低く,患者数など実態も明らかになっていない。また,全国的にもこの診断,治療を行う医療機関が少ないため,患者,家族等は大変な苦労を強いられている。
 よって国におかれては,以上の現状を踏まえ,下記の措置を講じられるよう強く要望する。
 

 
1  交通事故等の外傷による脳脊髄液漏れ患者(脳脊髄液減少症患者)の実態調査を実施するとともに,患者,家族に対する相談及び支援の体制を確立すること。
2  脳脊髄液減少症について更に研究を推進するとともに,診断法及びブラッドパッチ療法を含む治療法を早期に確立すること。
3  脳脊髄液減少症の治療法の確立後,ブラッドパッチ療法等の新しい治療法に対して早期に保険を適用すること。
 
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(提出先)
 衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,総務大臣,厚生労働大臣

平成16年10月8日 京都府議会  京都府庁にて

今日10月8日午前
京都府脳脊髄液減少症患者会の山本さんが京都府庁において
署名32568人分を佐村知子京都府副知事に提出された。

京都府庁から成瀬 昭二 京都府保健福祉部 理事(健康対策室長事務取扱)
和田 健  京都府保健福祉部 次長(健康・医療総括室長)も参加されました

署名提出後患者会山本さんおよび関係議員が副知事に対して治療方法や検査方法、さらに京都における患者さまの実態を説明されました。副知事は「むち打ち症の肉体的(仕事ができない)、精神的(怠け病と見られる)な辛さは私も認識し理解しているつもりです。関係機関の方の意見も聞きながら、私共としても前向きに取り組んで行きたい」という発言を頂いた。
更に和田健 京都府保健福祉部次長から今後の実態調査については関係府議会議員からも進めるようにいわれているので、山本さんと相談しながらやっていきたいといわれた。



また午後より京都府議会9月定例会において全会一致で意見書が可決されました
 和歌山県に次ぎ5都道府県目であり今月に入って2件目だ
 
☆要望事項に「交通事故後の後遺症で苦しむ患者、外傷による髄液漏れの患者の実態調査を実施すること。」が付け加えられた

京都府議会HP より
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/html/joho/ik_0409.html
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/html/joho/ik_04092.html

低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める意見書


 脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故その他頭頸部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に漏れ続ける病気である。この病気の症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感など、さまざまな症状が複合的に現れるもので、この病気で苦しんでいる患者が全国から数多く報告されている。
 しかし、これまで医療現場においては、原因が特定できない場合が多く、「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされ、患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろか、むしろ理解されることなく、苦痛を助長する現状であった。最近このような症状は脳脊髄液の減少に起因することが究明されてきており、この病気に対する治療法(プラッドパッチ療法)が開発され、その治療効果が明らかになってきている。
 髄液もれに関する医学論文等の報告は数多くあるものの、認知が高いとは言えず、いわゆる「むち打ち損傷」を原因とする脳脊髄液減少症の治療であるプラッドパッチ療法が保険で認められていないのも、普及が進まない原因であるかと思われる。
 よって、国におかれては、以上の現状を踏まえ、次の事項について適切な措置を講じられるよう強く要望する。

1 交通事故後の後遺症で苦しむ患者、外傷による髄液漏れの患者の実態調査を実施すること。
2 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)についての更なる研究の推進とプラッドパッチ療法を含め、いわゆる「むち打ち症」の治療法を早期に確立すること。
3 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療法の確立後、プラッドパッチ療法等に対して保険を適用すること。
 
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成16年10月8日

 衆議院議長 河野 洋平 殿
 参議院議長 扇  千景 殿
 内閣総理大臣 小泉 純一郎 殿
 厚生労働大臣 尾辻 秀久 殿

   京都府議会議長  田 坂 幾 太 

京都府 宇治市議会 久世郡久御山町議会 2004.10
京都府 宇治市議会 久世郡久御山町議会でも意見書が可決されました


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2004/7/22
京都新聞 城陽新報 洛南タイムス


京都府議会
2004.10.08 : 平成16年9月定例会(第6号)
◯議長(田坂幾太君)
清水鴻一郎君ほか4名の諸君から「低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める意見書案」及び「牛海綿状脳症(BSE)対策に関する意見書案」、松尾孝君ほか11名の諸君から「郵政事業の民営化に関する意見書案」、清水鴻一郎君ほか4名の諸君から「郵政事業の経営形態のあり方について国民的合意を求める意見書案」、松尾孝君ほか11名の諸君から「国庫補助負担金及び地方交付税に関する意見書案」、清水鴻一郎君ほか4名の諸君から「地方財政の破綻防止を求める意見書案」、松尾孝君ほか11名の諸君から「私学教育の振興に関する意見書案」、清水鴻一郎君ほか4名の諸君から「私学教育の振興に関する意見書案」、松尾孝君ほか11名の諸君から「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書案」、清水鴻一郎君ほか4名の諸君から「市町村財政への支援の強化を求める決議案」の10件が提出されましたので、この場合、日程を追加変更し、直ちに一括議題とすることに御異議ありませんか。

◯議長(田坂幾太君)
低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める別紙意見書案を当府
議会の議決をもって、それぞれあて先に提出されたく、京都府議会会議規則第
14条の規定により提出します。
        ────────────────────
   低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める意見書(案)
 脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故その他頭頸部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に漏れ続ける病気である。この病気の症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感など、さまざまな症状が
複合的に現れるもので、この病気で苦しんでいる患者が全国から数多く報告されている。
 しかし、これまで医療現場においては、原因が特定できない場合が多く、「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされ、患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろか、むしろ理解されることなく、苦痛を助長する現状であった。最近このような症状は脳脊髄液の減少に起因することが究明されてきており、この病気に対する治療法(プラッドパッチ療法)が開発され、その治療効果が明らかになってきている。
 髄液もれに関する医学論文等の報告は数多くあるものの、認知が高いとは言えず、いわゆる「むち打ち損傷」を原因とする脳脊髄液減少症の治療であるプラッドパッチ療法が保険で認められていないのも、普及が進まない原因であるかと思われる。
 よって、国におかれては、以上の現状を踏まえ、次の事項について適切な措置を講じられるよう強く要望する。
1 交通事故後の後遺症で苦しむ患者、外傷による髄液漏れの患者の実態調査を実施すること。
2 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)についての更なる研究の推進とプラッドパッチ療法を含め、いわゆる「む  ち打ち症」の治療法を早期に確立すること。
3 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療法の確立後、プラッドパッチ療法等に対して保険を適用すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成16年10月 日
 衆議院議長   河 野 洋 平 殿
 参議院議長   扇   千 景 殿
 内閣総理大臣  小 泉 純一郎 殿
 厚生労働大臣  尾 辻 秀 久 殿
                    京都府議会議長 田 坂 幾 太

◯山内佳子君
 次に、「低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める意見書案」についてです。
 この病気は、意見書案にもあるように、交通事故等、身体への衝撃によって発症し、だれでもが遭遇する日常的な出来事によって引き起こされる可能性のある病気で、長年苦しんでおられる潜在的患者数は20万人を超えると言われています。現状を踏まえ、対策を行うことが早急に求められています。患者や家族の皆さんは、この治療を行う病院は京都府内にはまだなく、大変な苦痛を伴いながら時間と費用をかけて他府県で治療を受けておられ、この病気や現状を認識していただき、府内の病院で一日も早く相談や検査・治療が開始されることを願っておられます。このことを指摘した上で、意見書案に賛成するものです。
 以上で討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

◯議長(田坂幾太君)
まず、「低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療推進を求める意見書案」の採決を行います。
 本意見書案を原案どおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕