平成19年10月10日 宮城県
本年6月定例会において東北脳脊髄液減少症患者会の意向を受け 宮城県議会議員 坂下やすこ議員 伊藤かずひろ議員が本会議において一般質問を行いました
「内容」 脳脊髄液減少症の治療検査を実施している病院の実態調査などを行い 病院名を県庁HPで公開していただきたい。
 
これに対して県側は 10月10日県庁HPにて公開を開始しました。
 
http://www.pref.miyagi.jp/situkan/tokutei/nousekizui/itiran.html
 
これで4県目となりました

平成19年7月30日 仙台市教育委員会主催
脳脊髄液減少症 説明会に 養護教諭 200名が参加し
鈴木晋介先生が講師として勉強会が行われました


平成16年6月21日 宮城県庁にて

 「宮城県低髄液圧症候群患者会」より、署名11175名分が 宮城県知事 浅野史郎さまに手渡された。

 
平成16年6月30日 宮城県議会
脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書 16. 6.30 が宮城県議会:第301回県議会(平成16年6月定例会)において可決されました。
 
http://www.pref.miyagi.jp/kengikai/gikai/gian.htm


脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書

  脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故、暴力等その他頭頸部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に低下する脳脊髄液減少症のさまざまな症状によって苦しんでいる患者 は全国から数多く報告されている。  これまでの医療現場においては、脳脊髄液減少症の原因が特定できなかったことから「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされて周囲の理解が得られず患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろ か、むしろ苦痛を助長する現状であった。最近この疾患に対する治療法としてブラッドパッチ療法が開発され、その治療効果が報告されている。  頭頸部を中心とした外傷といわゆる「むち打ち損傷」は、その因果関係を証明する報告は数多くあるも のの「むち打ち損傷」を原因とする脳脊髄液減症の治療法にブラッドパッチ療法を用いた場合には、医療保険の適用がなされておらず、この治療法の普及が遅れている現状である。また仕事に就くことがで きない患者も多く、厳しい生活を余儀なくされている。 よって国におかれては、以上の現状を踏まえ、次の事項について適切な措置を講ずるよう強く要望する



1 脳脊髄液減少症についてのさらなる研究の推進とブラッドパッチ療法を含め いわゆる「むち打ち損 傷」の治療法を早期に確立すること。

2 ブラッドパッチ療法に対して保険を適用すること。 以上、地方自治法第99条の規 定により意見書を提出する。

3 福祉、医療面で患者の支援策を講ずること。

     平成16年6月25日

                                      
宮城県議会議長  渡辺 和喜

                                        提出者 藤倉 知格

                                     
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣


宮城県議会

平成16年  2月 定例会(第300回)-02月26日−03号
小野寺初正君

最近、私のところに低髄液圧症候群に悩む関係者から、県として何らかの支援ができないでしょうかとの相談がありました。低髄液圧症候群とは、交通事故によるむち打ちやスポーツ外傷等により脳脊髄液が持続的に漏れ、脳脊髄液が減少することにより、長い期間にわたって頭痛、首の痛み、腰痛、睡眠障害、うつ障害等の多様な症状があらわれる病気のことを言い、こうした病体解明は最近になって進んできているようであります。
 東京都内で本年二月、二回目の低髄液圧症候群研究会が開催され、この病気の診断方法や、代表的治療法と言われる硬膜外自家血注入療法、すなわち、患者さん本人から無菌的に採取した静脈血を、髄液が漏れている部位の近くの脊髄硬膜外腔に注入する治療法が報告されたようです。専門家の話からは、交通事故の件数などから、患者数は全国で十万人、あるいは三十万人いるとも言われ、多くの患者はさまざまな病院で受診しても、異常がないと言われたり、仮病扱いにされたり、あげくはさまざまの民間療法にすがり、経済的に破綻してしまう人もいるとの指摘があります。
 そこで、一つには、県として具体的な相談が持ち込まれているのかどうか。また、関係者の話によりますと、多くの人が交通事故の後遺症で苦しんでいることから、低髄液圧症候群患者受け入れ病院では診療希望者が殺到し、予約待ちの方が二千人を超える異常な状態になっているそうであります。本県においては、こうした低髄液圧症候群患者の受け入れ施設の現状はどうなのかについて伺います。
 二つには、低髄液圧症候群患者の実態調査を速やかに行うことや、相談窓口及び体制整備について所見を伺います。
 三つには、NPO法人でむち打ち症患者支援協会では、厚生労働省に対し、低髄液圧症候群の診断法としてRIシステルノグラフィ及び造影脳MRI、脊髄MRIを含め、治療法として硬膜外自家血注入を認めるよう要望しており、県としてもこうした県民の声を真剣に受けとめ、その実現に取り組むべきと思いますが、所見を伺います。

◎ 知事(浅野史郎君)
次に、県の行う医療相談についてで、低髄液圧症候群に悩む患者からの具体的な相談についてのお話でございますが、今までのところ、この低髄液圧症候群に関しては、仙台市も含め、保健所には具体的な相談は寄せられておりません。また、低髄液圧症候群としての診療については、県内の脳神経系の診療科を標榜する医療機関において対応されてきておりまして、その数としては、年間数十例、症例があるというふうに承知をしております。
 次に、低髄液圧症候群の実態調査ということでありますが、そもそもこの症例群については、なかなか診断基準というのが難しいと。診断基準がまだ確立されていないというふうに承知をしておりますので、その症候群の実態を把握するというのは現状では難しいと考えております。
 また、相談窓口の体制といたしましては、各保健所に県民からの健康相談に応じる窓口がありますので、これを活用していただければと思います。
 なお、低髄液圧症候群の診断法や治療法について国に要望してはどうかというお話もございましたが、県といたしましては、医学界や国の動向を注視しながら、情報の収集に努めてまいりたいと考えております。