LAST UP2003.5.18

DOCTOR S's PAGE 1!!
低髄液圧症候群のページ


椎間板ヘルニアの話



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椎間板は脊椎の骨の間にある弾力のある組織で、関節と
ショックアブソ-バ-の働きをしています。
人体のなかでもっとも早く老化現象が起きる組織です。
この椎間板ヘルニアは、しばしば交通事故やスポ-ツによる
鞭打ち症のあとに発症します。
またこれといった原因なしに発症します。
ひとが直立歩行するようになった宿命ともいえます。
変性した椎間板が後方に脱出し脊髄や神経根(腰椎では
馬尾神経)を圧迫して様々な痛みやしびれ、脱力などを
きたす病気です。

頚椎ヘルニア
首、肩、腰、手足の痛みやしびれのほかにあまり知られては
いませんがのぼせ、吐き気、めまい、立ちくらみ、手足の冷感、
便秘、頻尿、胸痛、顔のこわばり感など様々な症状が出現します。

椎間板ヘルニアの患者さんは、整形外科を受診し治療を
受けるのが
一般的です。
中枢神経・末梢神経の病気でもあり脳神経外科でも診ております。
欧米では椎間板ヘルニアは神経外科(我が国の脳神経外科に
相当)が治療することが多いようです。
当病院脳神経外科は開設以来一貫して脊髄・脊椎疾患の
診断と治療に取り組んでまいりました。
他の病院にくらべ遜色ないかむしろ優れた治療成績をあげて
いると確信しております。
椎間板ヘルニアでお悩みの方は一度、脳神経外科の診察を
お受けになることをおすすめいたします。
椎間板ヘルニアは脊椎のどの部分にも生じますが胸椎は
きわめてまれです。
神経学的検査とMRI検査を行えば診断がつきます。
手術が必要な場合は脊髄くも膜下腔に造影剤を注入する
ミエログラフィー、CTミエログラフィーを行います。

頚椎椎間板ヘルニア脊髄症状・
  上肢・下肢のしびれ、脱力、運動麻痺(下肢のしびれが
  初発症状であることがしばしば)、歩行障害、ふらつき、
  頑固な便秘、頻尿。神経学的検査で腱反射亢進、病的
  反射陽性。
・神経根症状・
  背中の痛み、頚部痛、上腕痛、後頭部痛、胸痛(しばしば
  狭心症と間違われる)、手指のしびれ、脱力(しばしば物を
  落とす)、手の器用さがなくなる(字を書くのが下手になる、
  箸をうまく扱えない、ボタンかけがうまくできないなど)、
  首を後ろに曲げると痛みやしびれがひどくなる
                          (スパ-リング徴候)

   

治療:

保存的治療



外科的治療


   ・適応は保存的治療で症状が軽快しない時、脊髄症状が著明な時
    (脊髄の圧迫症状が出ている時は手術時期を逸すると手術しても
                          症状が残る場合があります)

     
  
   ・神経根症状のみ:神経根減圧術(フォラミノトミ-)(後頚部に4cmの
                切開を加え椎弓に直径1cmの孔を開ける)入院
                期間は3〜7日、2週後に社会復帰可能。
                この手術は米国ではポピュラ-な手術だが日本では
                当院以外では殆ど行われていない。

先日先生を紹介したある方からお礼のメールをいただきました。
「某有名国立大学病院(脊椎部治療の分野)にて手術困難と診断されたのですが篠永医師の手術(フォラミノトミー)で簡単に行うことができました」と!!

Doctor Shinonaga Page2

DR.Sによる脳脊髄液減少症にともない鞭打ちの症状がでるという論文と治療結果

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